コミノネズミモチの実
春に咲いた花がやっと実を結びました

黒い実
コミノネズミモチというのは、学校の西側の通学路に植えられている低木です。春に南から登校される方は、一度は鼻にツンとくるような独特の芳香をかがれたことがあると思います。これが、コミノネズミモチの花なのですが、それからもう半年たちまして実ができました。
例の花は、穂状花序といって名の通り穂咲になります。なので、実もブドウのように群をなしております。下が、熟した実になります。12月12日現在ではこのように黒い実がほとんどです。育ちの悪いブドウという印象ですね。

半常緑樹
コミノネズミモチは、トップの画像を見てもらえると、ところどころに黄葉した葉が混じっていることに気づきます。じつはこの樹木、黄葉もしますが冬にも葉が残ることがあり半常緑樹です。イボタノキ属にはこのような種も観られます。
武奈ヶ岳のはなし
先月、滋賀県の比良山系の山である武奈ヶ岳に登り、そこでもコミノネズミモチに似た種を見つけました。しかし、この樹木は中国原産で古来から栽培されていたという情報はまだ得ていないので、やはり標高1000mの山頂付近に生えているのはおかしい。となりました。しかし、です。やはり、イボタノキ属の中で最も似ているのはこのコミノネズミモチでした。

悩みに悩んだ末、結局ミヤマイボタという山地に生息する類似種と解釈いたしました。まあ、それだけの話です。ご清聴ありがとうございました。
まとめ
もうすっかり寒くなってしまいました。実りの秋を満喫できましたか?編集者は、校舎南西スペースにあった植物がすべて刈られていて少しショックを受けています...