今が見ごろ!構内の紅葉・黄葉
構内では20種もの落葉樹があり、相当数の植物が紅葉・黄葉をします。では、今年の状況をお伝えします。

- この記事の目次
- 1. 紅葉中の植物一覧
- 2. 黄葉中の植物一覧
- 3. 中間型のケヤキ
- 4. これは紅葉?
- 5. まとめ
紅葉中の植物一覧
1.ハナミズキ 中庭
木の上部からだんだん赤く染まります。ハナミズキは春にも一種の紅葉をし、そのときにはピンクよりの色になります。半年後に期待しましょう。

2.ヤマボウシ 中庭
どちらかといえばオレンジに近い紅葉でした

3.ソメイヨシノ 北館北側エリア
葉先きれてもうた。

4.ナンテン プール北側エリア
ナンテンは、実も葉も赤。この3つの葉のようにみえるのは、じつは1枚の葉の一部分。3回3出複葉である珍しい樹木。

黄葉中の植物一覧
1.アカシデ 格技場北側エリア
黄色の葉ならほかのどのものよりも美しい自信があります。

2.ムクゲ 食堂エリア
むくげは葉の形のバリエーションが豊富。これは、結構整った形をしてます。濃い黄色ですね

3.シダレザクラ 食堂エリア
ほぼ金色である。意外とサクラの仲間は紅葉もきれいだったんです!

4.サルスベリ 運動場北側エリア
まるくておもしろい葉です。質感的には常緑樹のようなすべすべした分厚い葉なのも意外。

5.セイヨウハコヤナギ 運動場北側通路
教室のすぐ南に生えているのに意外と目立たない黄葉、やはり逆光のせいでしょうか?ちなみに、スキャン画像の一部が暗くなっているのは、虫こぶがついていてその厚みで二が浮いてしまったからです。

6.イチョウ 正門付近
イチョウさんは、近畿の黄葉する木のなかでは日本で最もなじみ深いと思います。実は原産地は中国と聞いていますが。

7.ハナノキ 格技場北側エリア
洛北でカエデ属の樹木と言ったらこれとオニイタヤくらい。やはり、黄葉もきれい!

8.シンジュ 格技場北側エリア
シンジュは日本産の樹木の中では葉の長さが最大級です。これは、1枚の小さな葉にみえるが小葉といって1枚の葉の「一部」なんです。

9.オニイタヤ 格技場北側エリア
オニイタヤはカエデ属では珍しく鋸歯(葉の縁のギザギザ)がないのでなめらかに見えます。上のほうの葉はもっと鮮やかでしたが、手が届きません。たとえ喉から手が出たとしても取れません。

10.タイサンボク 食堂エリア
タイサンボクはがちがちの常緑樹ですが、黄葉していたので載せておきます。あとで述べる通り、葉緑素が分解されると黄色が目立つことがあるので落葉樹である必要はないのですが、意外でした。

中間型のケヤキ
新体育館近くと、運動場西側にケヤキはいます。とくに、新体育館のケヤキは上から眺めると、緑・黄・茶・橙・赤と華やかです。黄色の葉を取り忘れましたが、特に運動場西側のケヤキは格別です。



紅葉している葉はとれやすい!?
タイトル通りです。紅葉・黄葉している葉はとれやすくなっています。これは、落葉期になると離層ができるからです。この離層があると同化された糖が葉の中にとどまってそれがアントシアニンに変わるのが紅葉。黄葉は、葉緑素が分解されてもともと含まれていたカロテノイドが目立つ現象になります。これらは、カロテノイドやアントシアニンが紫外線から葉を守る役割を果たすからと言われております。
ではここでさきほどのケヤキについて考えたいと思います。黄色い葉はカロテノイド由来ですが、ほとんどアントシアニンは含まれません。対して、赤い葉はたとえカロテノイドが含まれていても色が強いので赤色に見えるでしょう。橙はその中間ということです。
一つの木に黄色の葉と赤色の葉があるということは少なくともアントシアニンを含むということです。つまり、ケヤキの黄色の葉は、「離層ができて糖がたまりアントシアニンに変えられる」前に葉緑素が分解される必要があります。紅葉・黄葉には少し複雑な背景が隠れていました。
まとめ
今年は紅葉が一週間ほど遅れているといわれます。真鯛長も完全に黄色にはなっていません。この記事も随時更新していきます。