キョウチクトウの奇妙な実

本日は、猛毒植物・キョウチクトウの実を分解いたしました。葉から花、実に至るまでなかなか日本では見かけない特徴をもっていました。

あの細長いのはなんだ?

忙しくても、週に一回くらいは校内を散策します。そこで見つけたのが写真のような細い物体。葉かと思うと、キョウチクトウの葉は確かに細長いがこれよりは扁平でした。つまり、これはキョウチクトウの実だったのです。とはいえ、これほどまでに細い実はこの15年間で一度も見たことがなかった。

中を割ってみる

 さて、家に帰って中を割りました。まず縦に半分にすると、何も出て来ませんでした!僕はちょうど、仕切りの部分を切っていました。ミカンでいうとあの白い袋です。

さてではさらに二等分します。そして出てきたのが次の写真になります。

綿毛だった!なんとあれほど細い実の中に数十個もの種子(綿毛付き)が入っていました。

数分後

 趣旨に梱包されていたときは、窮屈なので綿毛たちも縮こまっていました。しかし、数分後に目をやると開いているではありませんか。なぜ開いたかは不明です。静電気でしょうか?

だけどよくよく考えてみると、綿毛が開かないと意味をなさないのでした~

想像 ~ なぜこんな形か ~

 想像の域に入ります。キョウチクトウは綿毛を梱包するに至ったのかを考えてみます。まず、だいたい果実を持たずに種を遠くへ運びたければ動物の力を借りるか、風に任せるかです。

 さて、キョウチクトウは猛毒なので動物も近づかないか、間違って葉を食べられるとその動物は死んでしまうので前者の方法は有効ではありません。つまり、毒をもっているという条件の下では、キョウチクトウは種を風に任せて飛ばすという方法をとることになります。

 風で飛ぶことに適す形は、プロペラ状と綿毛状の2種類の種子が考えられます。夾竹桃の受講はせいぜい3mくらいなのでプロペラ型は有効ではありません。プロペラ型はカエデ属などの高木に多い気がします。ということで、キョウチクトウが綿毛を大量に詰め込んでいるのにも合理的なわけが見つかりました!

まとめ

 これで3回目になりますが、キョウチクトウは全身に毒を含みます。編集者もついつい手を出してしまうのですが、くれぐれも傷つけないようにしてください。では、武奈ヶ岳に登ってまいります。